「新サーバー簡単移行」とは
「新サーバー簡単移行」機能とは、旧サーバー環境(サーバー番号がsv1~sv16000.xserver.jp)を利用中の場合に、
- 「データコピー」
- 「確認」
- 「移行」
の3ステップのみでより新しいサーバー環境へ簡単に移行することができる機能です。
同機能を利用することにより、通常煩雑なサーバー移転作業などがクリックのみで簡単に行え、最新システム基盤のサーバー環境を利用することができます。
データコピー
「データコピー申請」を行うことで、現在利用中のサーバー内のデータが最新サーバー環境にコピーされます。
確認
データコピーが完了すると、移行先サーバーにアクセスすることができます。
hostsファイルを編集し、移行先サーバーでWebサイトが問題なく表示されるか、動作を確認してください。
動作確認の詳細な手順は、マニュアル「動作確認について > WordPressなどのプログラムを使ったサイトの動作を確認する方法」を参照してください。
移行
「サーバー切り替え」を行うことで、Webサイトのアクセス先やメールの配送先が最新サーバー環境へ切り替わります。
最新サーバー環境について
移行先サーバーでは最新システム基盤を採用しており、現在利用中のサーバーに比べ、以下の点が強化・改善されています。
- 高速CPUの「AMD EPYC™」を採用
- 「オールNVMe」RAID10(ストライピング+ミラーリング)構成を採用、読み込み速度が最大で32倍以上に向上
- 搭載メモリを1TBから1.5TBに増強
最新サーバー環境を利用することで、サーバープログラムの実行速度の上昇や、Webコンテンツの表示レスポンスの改善などが望めます。
ハードウェアの増強に関する詳細は下記特設Webページも併せて参照してください。
◇新サーバー特設ページ「国内最速サーバーへ」
「新サーバー簡単移行」が利用可能なサーバーアカウント
「sv1.xserver.jp~sv16000.xserver.jp」サーバーを利用中の場合。
なお、対象のサーバーアカウントにおいても、以下のいずれかに該当する場合、「新サーバー簡単移行」は利用できません。
- 最新サーバー環境で非対応のPHPバージョンが選択されている場合
- 独自SSLの発行申請中の場合
- 「独自IPアドレスあり」の独自SSL設定が存在する場合
- サーバー利用期限が1ヶ月以内の場合
- その他、移行作業で引き継ぐことができない設定情報が存在する場合
以上に該当する場合の対処方法は、利用状況により異なります。
詳細は、「データコピー申請」を行った際に表示されるメッセージを確認してください。
「新サーバー簡単移行」の利用方法
XServerアカウント内「新サーバー簡単移行」よりご利用ください。
詳細はマニュアル「新サーバー簡単移行 ご利用手順」をご参照ください。
「新サーバー簡単移行」で移行されるデータ・設定
データコピー時点で設定情報も含めたサーバーアカウントの内容が最新サーバー環境に移行されます。
なお、以下の設定は最新サーバー環境には移行されません。
- アクセスログ、エラーログ
- 自動バックアップ処理で取得したバックアップデータ
データコピーに関する仕様の詳細は、マニュアル「新サーバー簡単移行 仕様詳細」を参照してください。
サーバー環境移行に伴う注意点
移行機能利用中の機能制限について
「データコピー申請」を行うと、「サーバー切り替え」を行うまで、以下の手続きができなくなります。
- 対象サーバーのプランの変更
- 対象サーバーへのオプション独自SSLの新規追加・更新
- 対象サーバーの解約
- 対象サーバーに追加している独自ドメインの解約
- 対象サーバーに追加しているオプション独自SSLの解約
- サーバーパネルの各種操作の利用
メールソフトの送信設定を確認してください
新仕様サーバーでのメールソフトを用いたメールの送信には、「SMTP認証(SMTP-AUTH)」の設定が必要です。
※新仕様サーバーでは、「POP before SMTP方式」による認証機能は利用できません。
SMTP認証設定の確認・設定変更は、マニュアル「メールソフトの設定 > 各種メールソフトの設定手順」より、メールソフトごとの設定手順から、「SMTP認証設定方法」などを参照してください。
「サーバー切り替え」完了から24時間程度、移行元サーバーへメールが届く場合があります
ネットワークの反映状況により、「サーバー切り替え」完了から24時間程度、移行元サーバーへメールが届く場合があります。
移行元サーバーへ届いたメールは、利用しているメールソフト上で、「POPサーバー名(ホスト名)」を移行元サーバー名(sv***.xserver.jp)に変更して確認する必要があります。
プログラムを利用中の場合、「サーバー切り替え」完了から24時間程度、移行元サーバーへデータが書き込まれる場合があります
CGIやPHP・MySQLなどの、プログラム・データベース処理において、データの書き込み(更新)が随時行われているようなプログラムが稼動している場合、「サーバー切り替え」から最大24時間程度、移行元サーバー側に情報が書き込まれる事があります。
移行元サーバーに書き込まれたデータは移行先サーバーへは反映されません。
未反映データの移行先サーバーへの反映などは、自分で行う必要があります。
エックスサーバー以外のネームサーバーを設定中の場合、自分でDNSレコードを変更する必要があります
最新サーバーへ移行すると、利用中サーバーの「IPアドレス」「ホスト名(sv***.xserver.jp)」が変更されます。
設定しているドメイン名のネームサーバーがエックスサーバー指定のものではなく、他サービスを指定している場合は、「サーバー切り替え」完了後、自分でDNSレコードを移行先サーバーのIPアドレスへ変更する必要があります。
- ※MXレコードでホスト名を指定しエックスサーバーのWEBメールを利用している場合、WEBメールのアドレス帳のデータは引き継がれません。
- アドレス帳のデータを引き継ぐ場合は、DNSレコードを変更する前に、WEBメールよりデータをエクスポートしてください。
エックスサーバー公式マニュアル:新サーバー簡単移行