この記事では、どんなプラグインを使用すればいいのか、推奨しているもの・推奨されていないもの・基本的に使わなくていいもの・使うなら気をつけて欲しいもの について、SWELL開発者による見解を紹介していきます。
- SWELLではほぼ必須なプラグイン
- 開発者がSWELLと同じプラグイン
- 開発者が個人的にオススメなプラグイン
- SWELLと機能が重複していて不要なプラグイン
- 誰かの記事でオススメされていたからと、「とりあえず」で導入する必要はないプラグイン
などが紹介されています。
【注意】プラグインの使用は自己責任
WordPressのプラグインは数えきれないほどあり、SWELLでそれら全てがうまく動作する保証はできません。
また、プラグインが正常に動作しない時、その原因は調べてみないと分かりません。
プログラムというのは複雑に干渉し合うものです。
テーマによって動く・動かないが変わってしまうことももちろんありますが、だからといって「プラグインが動かない方のテーマに問題がある」とは限りません。
有名なプラグインでも、少し前まで問題なくてもWordPress本体の最新版に対応しきれなくなってしまったり、バージョンアップ時に一時的に些細なミスでプラグイン側で不具合を起こすことはあります。
プラグイン・テーマのどちらが悪いということもなく単に相性が悪いだけというパターンもたくさんあります。
SWELLで必須のプラグイン
SWELL本体には、ogpタグなどのmetaタグを生成・出力する機能がないので、metaタグを設定できるプラグインは必須です。
テーマというのは将来的に乗り換える可能性があるものなので、記事に関する重要なメタ情報はテーマ側で保存するよりプラグイン側で保存しておいた方がいいという考えで、あえてSWELLではそのような仕様になっています。
- SEO SIMPLE PACK
SEO SIMPLE PACK
必要最低限な機能だけが搭載されているシンプルなSEOプラグインです。
SWELLと同じ開発者が作っており、設定画面も全て日本語対応しています。
SEO SIMPLE PACKとてもシンプルなSEOプラグインです。
ページごとのmetaタグやOGPタグを簡単に設定・カスタマイズできます。
開発者がSWELLと同じプラグイン
先程紹介したSEO SIMPLE PACKの他にも、開発者がSWELLと同じ、もしくは開発に関わっているプラグインがいくつかあるので紹介します。
- Highlighting Code Block
- Useful Blocks
- Pochipp
Highlighting Code Block
シンタックスハイライト機能付きのコードブロックが使えるようになるプラグインです。
記事中でプログラミングに関するコードを紹介する人におすすめです。
Useful Blocks
記事作成で痒いところに手が届くブロックを集めたグーテンベルク専用プラグインです。
ブロガー向けに、オシャレかつ便利なブロックを集めたプラグインです。
ブログカスタマイズで有名なWEBデザイナーのぽんひろ氏とSWELL開発者の共同開発で作られています。
Pochipp
Amazon・楽天・Yahooから商品を検索し、アフィリエイトリンクを管理できるプラグインです。
ブロックエディターに最適化されており、Amazon APIなしでもAmazonから検索できる専用拡張機能もあります。
SWELL開発者がオススメするプラグイン
ここからは、「SWELL開発者が個人的にオススメ」するプラグインを紹介します。
- WP Multibyte Patch
- XML Sitemap & Google News
- WP Revisions Control
WP Multibyte Patch
日本語版パッケージのためのマルチバイト機能の拡張プラグイン。
XML Sitemap & Google News
XMPサイトマップ生成プラグインです。
「SEO SIMPLE PACK」と併用するのがおすすめです。
WordPress5.5からはコアにXMLサイトマップ機能が追加されましたので、コアのもので十分な方はこのプラグインは不要です。
ただし、SWELLではデフォルト状態でコアのサイトマップ生成機能をオフにしています(すでにプラグイン導入しているユーザーさんが多数派だったため重複しないようにしています)ので、「SWELL設定」>「機能停止」タブから「コアのサイトマップ機能を停止する」のチェックを外してご利用ください。
Google XML Sitemapsは開発が止まってしまっているので、利用する際には注意してください。
WP Revisions Control
放っておくと無尽蔵に増えてしまう恐怖のリビジョンデータを簡単に制限できるプラグイン。
プラグイン独自の設定ページがなく、「設定」>「投稿設定」の中にリビジョンに関する設定が追加される仕様なので(2022/5/12 時点)、注意してください。
おすすめセキュリティ系プラグイン
- Wordfence Securit
- XO Security + BBQ Firewall
Wordfence Securit
reCaptcha v3も簡単に導入できるとりあえず入れとけば安心と言えるようなセキュリティプラグインです。
Wordfenceを導入する場合はそれで十分だと思うので、それ以外のセキュリティ系は基本的に入れる必要はないでしょう。
XO Security + BBQ Firewall
Wordfence Securityを使えないケースや、シンプルなもので十分な場合にこの組み合わせがおすすめです。
XO Security はログイン系のセキュリティを強化できるプラグインで日本語で設定でき、「SiteGuard WP Plugin」の代わりにもなります。
BBQ Firewall はファイアウォール機能を追加できるプラグインで、「軽量で他プラグインと競合しない」のが最大の特徴のようです。
その他のおすすめ
バックアップ系のプラグイン
- BackWPup
- UpdraftPlus
- All in One WP Migration
BackWPup
特徴:「バックアップ」だけが目的なら無料版で比較すると一番高機能。
ただし、復元機能は有料のみ&ちょっと面倒なので初心者の方は注意が必要かもしれません。
UpdraftPlus
特徴:バックアップだけじゃなく、復元機能もあり。自動バックアップの時間指定などは無料版では不可。
All in One WP Migration
特徴:復元が一番簡単(らしい)。ただし無料版だと容量制限あり&自動バックアップができない&クラウドサービスへのバックアップができないので、課金できる人にはオススメ。
各プラグイン、アップデートされて特徴は変化している可能性があるので、ご自身で最新情報を調べてから導入してください。
Contact Form by WPForms
シンプルなお問い合わせフォームが超簡単に設置できるプラグイン。
コンタクトフォーム系は「Contact Form 7」が世界的に人気ですが、こちらも使いやすく初心者の方にもおすすめです。
Really Simple SSL
( ※ SSL化をプラグインで行いたい場合にのみ必要 )
面倒なSSL化作業をクリック1つで完了してくれる神プラグイン。
本当はプラグインを使わずにSSL化するのがいいですが、場合によってそれが困難な場合や、「自分でできないし代行してもらう費用もかけたくない」という人にはおすすめです。
すでにSSL化できている状態であれば必要ありません。
ここで紹介しているからと言う理由だけでは導入しないでください。
非推奨なプラグイン
- Gutenberg
- WooCommerce
- Elementor
Gutenberg
プラグインの「Gutenberg」は、テーマやプラグインの開発者たちが最新のブロックエディター機能をテストするためのものです。
普通にサイトを運営する上では不要です。(不具合の原因にしかなりません。)
WooCommerce
WooCommerceなどのEC系のプラグインは基本的に対応(動作保証)していません。
WooCommerce等を絶対に使えないということはないですが、自分でカスタマイズする必要がありあす。
Elementor
ページビルダー系プラグインはSWELLには向いていません。
これらのプラグインを使うのであれば、機能の少ないシンプルなテーマをベースに使うことをおすすめします。
SWELLはブロックエディターを軸に開発しており、ブロックエディターが使われることを想定しています。
そのため、ブロックが不要になるページビルダー系を導入するのであれば、SWELLを使う意味がそもそもないです。
多機能なブロック拡張プラグイン
SWELLにはブロックエディターの拡張機能がすでに多く備わっています。
そこからさらにブロック機能を大幅に増やすようなブロック拡張プラグインを導入してしまうと、多くの機能が重複し無駄になり、読み込み速度も低下してしまいます。
干渉し合って不具合の元になる可能性もありますので、どうしても必要な場合以外は、おすすめしません。
高速化系プラグインで相性の悪いもの
SWELLはテーマ内に高速化機能をいくつか含んでいますので、できるだけそちらを利用してください。
重複する機能を持つプラグインを入れることで逆にパフォーマンスが悪化するおそれもあります。
- Flying Scripts
- Autoptimize
- Async JavasScript
Flying Scripts
JSを遅延読み込みするものですが、同様の機能がSWELLに含まれています。
また、このプラグインでは「iOSでリンクタップ時に一回目で正常に遷移しなくなるバグ」も発生する可能性が高いので、SWELL側の機能を使っていただく方がよいと思います。
Autoptimize
過去の報告から、不具合が発生する可能性が高いプラグインです。
SWELLではもともと読み込みファイルについてはできる限りコードを圧縮したりまとめたりしていますし、SWELLが持つ高度で複雑な機能に合わせてすでにある程度の適切な軽量化を行っていますので、そもそもこのプラグインがしっかり動いたとしてもあまり恩恵もないと思います。
Async JavasScript
こちらも、過去の報告から、不具合が発生する可能性が高いプラグインです。
SWELLの標準機能と被っているもの
以下のプラグインで追加される機能は、基本的にSWELLの標準機能として備わっているので、ほとんどの場合必要ないかと思います。
目次生成プラグイン
「Table of Contents Plus」や「RTOC」など。
画像遅延読み込みプラグイン
「Lazy Load」など。
また、Jetpack等の高機能プラグインの中に含まれる場合もありますので、その場合は該当機能をオフにしてください。
ふきだしプラグイン
「Speech bubble」など。
SWELLでは基本不要なプラグイン
- Classic Editor
- AddQuicktag
- TinyMCE Advanced
Classic Editor
SWELLを使うなら、是非ブロックエディターを使ってみてください。
ブロックエディターを使う人にとって、「Classic Editor」は基本的に不要です。
標準ブロックの一つに「クラシックブロック」というものがありますので、一部だけにどうしてもクラシックエディターで記述したい場合があっても、ブロックエディターで対応可能です。
「クラシックエディターの方が使いやすい」と言う人もいますが、彼らのほとんどは以下に当てはまる人だと思います。
- ブロック機能の少ない(またはブロック非対応の)テーマを利用している
- 旧エディターを長年使い続けてきてすでに慣れすぎており、作業フローの乗り換えコストが高い
SWELLでは、ブロックエディターの方が絶対に効率的です。
AddQuicktag
このプラグインはクラシックエディター時代にショートコードを呼び出すためによく使われていたものです。
その名残なのか、未だにおすすめプラグインとして紹介されていることが多いですが、SWELLでブロックエディターを使う場合はほぼ不要だと思います。
SWELLが搭載している主要なショートコードに関しては、ブロックエディターのツールバーから簡単に呼び出せるようになっています。
TinyMCE Advanced
こちらも、クラシックエディター時代によく使われていたものですが、SWELLでブロックエディターを使う場合は基本不要です。
このプラグインを導入すると、SWELLの機能を使えなくなるような設定にしてしまう可能性があります。
よほど使いたい特別な機能がある場合にのみ、SWELLの機能が犠牲になる可能性を理解した上でご利用ください。
意味もわからず「とりあえず」で導入するべきではないプラグイン
誰かがオススメしてるからといってどういうものか理解せず「とりあえず導入」はNGなプラグインを紹介しておきます。
ここで紹介するものが「SWELLで使ってはいけない」というわけではありません。
必要だと判断した場合のみ、設定をしっかり調整しながら導入してください。
Jetpack
Jetpackはかなり多機能なので、便利な反面、テーマや他のプラグインと機能が重複する可能性も高くなっています。
また、容量も膨大プラグインですので、表示速度低下の原因になる可能性もあります。
実際、「画像の遅延読み込み」など一部の機能がSWELLと重複するため、どちらもONにしていると不具合が発生します。
明確な目的もなく「とりあえず使う」のは、やめといた方がいいです。
キャッシュ系プラグイン
- 「WP Super Cache」
- 「W3 Total Cache」
などのキャッシュ系プラグインは、知識がない状態で扱うべきプラグインではないかなと思っています。
有名ブロガーさんがオススメしてるからといって「とりあえず導入」はNG。
自分でキャッシュさせてるのに「CSSが反映されない!」と慌てている人をよく見かけます。
SWELLでは独自のキャッシュ機能がありますので、そちらをオンにしていただくだけでも十分な表示速度は出せると思います。
その他、不具合の原因になるかもしれないプラグイン
プラグイン自体は有名で便利だけど、過去の報告事例から、SWELLでは不具合を引き起こすかもしれないプラグインを紹介しておきます。
もし以下のプラグインを使っていて何か不具合があった場合は、停止してみてください。
SiteGuard WP Plugin
日本語で設定できるので非常に人気のプラグインですが、PHP7.4にて不具合が発生してしまう報告がいくつか上がっています。
ログイン画面にアクセスできなくなってしまったり、重要なフックが動作せずにSWELLの定数が未定義になってしまったりするみたいなのですが、SiteGuard WP Plugin単体の不具合なのか、SWELLのなにかと相性が悪いのか、詳しくはまだ判明しておりません…。
EWWW Image Optimizer
これらのプラグインによって画像がアップロードできなくなる不具合が起きている場面に何度か遭遇しています。
常時有効化していることで問題になるので、必要な時だけONにして画像圧縮に使う、という使い方は問題なくできるかと思います。
他にも画像圧縮系プラグインはありますので、問題がなさそうなものをご利用ください。
SWELL公式マニュアル:推奨プラグインと非推奨・不要・注意すべきプラグインについて